しあわせもの工房 Atelier · Japan 流山おおたかの森
Case Study · Web Security

Webサイトとサービスの、
攻撃を見える化する。

Webサイトへの攻撃を見える化する、監視とWAFの実践事例。何が届き、何を防ぎ、どこから人の判断が必要か。対策を検討するための材料を、動画と図で整理しました。

公開・更新:2026-10-25 執筆:しあわせもの工房

自然光のデスクに置いたネットワーク機器とノートPC。運用環境のイメージ
運用環境を表現したイメージビジュアル。実際の設備写真ではありません。
01 · Observation

公開サーバーには、何が届くのか。

画面に映っているのは、検知・対応状況を地図上で再生した監視画面のイメージです。既知の脆弱性を狙うリクエストや不審なアクセスの判定を、時系列で確認できます。

監視画面の画面収録/約18秒/音声なし。接続元の位置はIP情報に基づく推定で、攻撃者の所在地や国籍を示すものではありません。画面上のサーバー位置は表示上の設定です。
接続元から公開サーバーまでの流れを示した概念図。
届いた通信は、入口で検査され、記録として残ります。
WAFの拒否:対象リクエストに403を返すIPのban:接続元IPへの遮断判定

動画では「既知の脆弱性(CVE)を狙った攻撃 → WAFが403で拒否」「不審なUser-Agentでアクセス → IPをban」と表示しています。これは検知ルールによる分類と対応状況の表示であり、侵入や情報漏えいが起きたことを意味しません。

監視画面上の判定と、ネットワークで実際に遮断されていることは、分けて確認する必要があります。運用時には遮断機能との連携状態やログも確認します。
02 · Architecture

検知・拒否・IP遮断。それぞれの役割。

WAFはWebアプリケーションに届く通信を検査し、ルールに一致したリクエストを拒否する仕組みです。ログ監視はアクセスの記録から不審な振る舞いを検知します。IP遮断は、その接続元からの通信を制限する対応です。

今回の取り組みでは、既存のオープンソース技術を活用し、ログ解析・WAF・IP遮断を組み合わせました。その結果を確認するため、地図、シナリオ別集計、アラート一覧を備えた独自の監視画面を開発しています。

「何件あったか」だけでなく、検知のみなのか、リクエストを拒否したのか、IP遮断の判定があるのかを見分けられるようにしました。

WAFは通信を検査、ログ監視は傾向を解析、IP遮断は判定を反映し、画面で状況を確認する概念図
構成を説明するための概念図。実際の内部ネットワーク情報は掲載していません。
03 · Scope

守れる範囲を、明確にして運用する。

基本対策を土台に、WAFとログ監視を重ねる概念図。
監視は基本対策の代わりではなく、上に重ねる補助です。
取り組み役立つこと併せて確認すること
WAFによる検査ルールで識別できる攻撃リクエストの拒否検査対象の経路・項目、例外、誤検知
ログ解析とIP遮断不審な振る舞いの検知と接続元への対応ログが届いているか、遮断連携、解除方法
独自画面での可視化傾向と対応状況の振り返り検知件数を被害件数と取り違えない
ソフトウェアの更新既知の脆弱性の修正対象バージョン、動作確認、復旧手順

PHPやWordPressなどの脆弱性への対策では、該当するソフトウェアの更新や設定修正が基本です。WAFは対象となる攻撃の影響を減らす補助策として組み合わせます。今回の実装にもリクエスト本文を検査しないなどの制約があり、Web通信のすべてを検査する構成ではありません。

情報漏えいには認証情報の悪用や権限設定の誤りなど、WAFだけでは対応できない要因もあります。更新・アクセス制御・バックアップ・運用体制と合わせて考えます。

04 · Questions

よくある質問。

監視画面は一般公開していますか?

このページでは収録動画を紹介しています。実際の運用画面や管理APIには接続しません。

この仕組みを入れれば、情報漏えいを防げますか?

すべての攻撃や情報漏えいを防ぐ保証はありません。対応するルール、検査範囲、更新状態、アクセス権限などに依存します。

自社の環境にも導入できますか?

サーバー構成、既存のWAF、変更できる範囲、運用担当者によって適切な方法は変わります。まず現状と目的を整理し、対応範囲・日程を個別に確認します。

Talk to Us

何から始めるか、一緒に整理します。

現在の構成、困っていること、変更できる範囲をお聞かせください。開発・運用の経験をもとに、対策の優先順位や技術選定からご相談を承ります。対応範囲と日程は、内容を確認したうえで個別にご案内します。

お問い合わせには、パスワードやAPIキー、個人情報を含むログを記載しないでください。

参考資料

参照日:2026年10月25日。方式の比較は一般的な検討項目を整理したものです。個別の対応可否は、最新の公式情報と実際の構成をご確認ください。